プラットフォーム概要

MintJams CMS は、Web 運用に必要な仕事を、ブラウザの中の「仮想デスクトップ」にまとめるオープンソースの管理プラットフォームです。コンテンツ管理だけでなく、業務プロセス(BPM)や外部システムとのデータ連携(EIP)まで、同じ机の上で扱えます。

このページでは、MintJams CMS がどんなプラットフォームなのか、その全体像をつかみます。

仮想デスクトップという発想

現代の Web 運用は、CMS・コンソール・ログビューア・ダッシュボード・ID 管理と、画面が散らばりがちです。タブを行き来し、それぞれ別のログインを覚え、ユーザーごとに操作体験がバラバラになります。

MintJams CMS は、これらを 一枚の机(Webtop) に置き直します。すべての機能は「アプリ」として同じデスクトップ上で動き、自由にウィンドウを開いて並べられます。1 回のサインインで、コンテンツも業務も連携もすべてに届きます。

Webtop(ウェブトップ)は、ブラウザの中で動く仮想デスクトップ環境です。アプリの起動・配置・切り替えを、デスクトップ OS のような感覚で行えます。

3 つの柱

MintJams CMS は、運用に必要な領域を 3 つの柱として同じデスクトップに揃えます。

何ができるか 主なアプリ
コンテンツ管理 記事・画像・テンプレートをファイル感覚で整理・編集・公開 Content Browser、Text Editor
業務プロセス(BPM) BPMN 2.0 準拠の業務プロセスを設計・実行・監視 BPMN Modeler、BPM Console、Tasks
データ連携(EIP) 外部システムとの統合フローを設計・実行・可視化 EIP Modeler、EIP Console

これらは別々の製品ではなく、同じ基盤・同じ ID・同じ操作体系の上に乗っています。

標準アプリ

インストール直後から、次の標準アプリが揃っています。すべて同時に起動でき、Dock からすぐ切り替えられます。

  • Content Browser — 階層・スマートフォルダ・フィルタを備えたファイル管理
  • Text Editor — HTML / Markdown のリッチ編集とライブプレビュー
  • BPM Console / BPMN Modeler / Tasks — 業務プロセスの設計・監視・手動タスク処理
  • EIP Console / EIP Modeler — データ連携ルートの設計・監視
  • Identity Manager — ユーザー・ロール・グループ・パスワード管理
  • Schema Manager — JCR プロパティとメタデータスキーマの定義
  • OSGi Console — サーバー側バンドル / コンポーネントの管理
  • Preferences — テーマ・壁紙・レイアウトの個人設定

各アプリの詳しい操作は、ユーザーガイド(アプリ操作マニュアル)で順次解説します。

拡張できる ― あなたのアプリも机に

MintJams CMS は「プラットフォーム」です。標準アプリだけでなく、あなたのチーム独自のアプリを同じデスクトップに追加できます。

  • HTML と JavaScript で書いたアプリを、アプリ定義(app.yml)と一緒にリポジトリへ置くだけ
  • サーバーが自動で検出してデスクトップに追加(ビルドやサーバー再起動は不要)
  • 標準の UI フレームワーク(ichigojs)と Theming、Identity、Preferences を共有でき、見た目と操作感を標準アプリと揃えられる
  • さらに高度なサーバー側拡張が必要なら、OSGi バンドルも利用可能

技術的な土台

  • JCR(JSR 283) — コンテンツは Content Repository for Java Technology API 2.0 に基づくリポジトリに格納されます
  • Apache Felix(OSGi) — サーバーランタイムはモジュール化された OSGi バンドルで構成されます
  • BPMN 2.0 / EIP — 業務プロセスとデータ連携の標準モデルに準拠します
  • SAML 2.0 — SP / IdP をゼロ設定で同梱
  • GraphQL — コンテンツ・データへのクエリ API

こんな方に

  • 散らばった管理画面をひとつに集約したい運用チーム
  • コンテンツと業務・連携をまたいで運用したい組織
  • 自社専用の運用アプリを、統一された UX で素早く作りたい開発チーム
  • データの所在を自分の環境に置きたいエンタープライズ(セルフホスト可能)

次のステップ

  • Docker で起動・設定 — 手元の環境で MintJams CMS を立ち上げる
  • 初回サインインとデスクトップ — サインインしてデスクトップを使い始める
  • 用語集 — このドキュメントで使う用語を確認する